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『2019.09.15 時間をかける。』


服や物を買ってきても、すぐには開封しない。たいてい一日はそのまま紙袋の中にいる。服を置いといても具体的に何が熟成するわけでもないのだが、この場所に慣らすためにちょっと時間が欲しいのだ。紙袋を眺めているのも結構楽しい。

特に靴などは箱のまま放置して、実は一年以上経っているやつがある。お気に入りの靴だったので間を開けず2足買ったやつだ。自分には流行を追いかける意欲がないので次にシーズンでも全然構わない。気のせいか履いたらちょっとしっくり来るようだった。

メールの返事とか仕事もこんな感じでちょっとだけ置く。本も一気には読まないで途中ちょっと寝かせる。一気呵成に最期まで突っ走ることはあまりない。

こういう癖は「時間に仕事をさせる」という概念が好きなせいで、人為的でない何かに仕事をしてもらうためにはたっぷり時間が必要なのだ。

こびりついた絵の具を水に漬けておくと、それがアクリルであれテンペラであれとても剥がれやすくなる。納豆は食べてすぐ洗うと粘ついて気持ち悪いがしばらく漬けておくとサラサラになる。いずれも水のブラウン運動が時間をかけて仕事してくれたせいだ。先日庭の草刈りをして除草剤を撒いたのだが、これも2、3日してから効果が現れ始めた。染み渡るまでやはり時間がかかるのだ。

油絵も時間のかかる最たるもので、水分が蒸発して乾燥するのではなく酸化して乾くので、じっくり焦らないことが肝要だ。今描いてすぐには加筆できないから待つしかない、下手にいじると下の絵の具が剥がれてきてしまうのだ。時々一気に描いて成功することがあるがまぁ稀で、大抵はじっくり描く羽目になる。特に油絵の具の上からテンペラで描く様になってからは乾燥度合いがもっと微妙になるのでより慎重になっている。いずれもイライラしないことが一番だ。

時間の中ではすべてが無常で、常に変化しているので、紙袋の中の服も箱の中の靴も目に見えないなにかが起こっているのであろう。それを待つのはなかなか楽しいものだ。

しかし朝飲んだ牛乳が午後には腹痛という仕事をしたのは、ああ無情。

 

 

『2019.09.15 ちょっと秋めく。』


ちょっと秋めいてきたら通勤が気持ちいいのだが事務所に着くと寝ても寝ても眠い。新しい仕事が遅々として進まないし本が読みたくなるからますますやばい。兄に借りて檀一雄読んでみた。これ涙なしでは読めないではないか。

 

『2019.09.08 京都芸術大学。』

京都造形芸術大学が「京都芸術大学」に名前変えるって言うから京都市立芸術大学が怒って紛らわしいからやめろって訴えてるようだ。

どうでもいいことやってんなと思うけど、どっちも学生がかわいそうだ。
「京都芸術大学出てます」って言ったらその後に「あ、元造形大の方です」とか「あ、もともとの市立芸大の方です」とか付け足さないといけないから面倒くさい上にバツが悪い。

就職採用試験で造形大卒を市立芸大卒と間違えて内定出すとか、美術コンクールで造形大なら落とすけど市立芸大なら入選とか、そんな事は全くありえないし、ただただ学生が余計な説明を付け足さねばならないだけだ。

造形大も何のために改名するのかわからないし、市立芸大もでんと構えててほしかった。全国的には両校とも全くの無名校なのに、この自意識過剰合戦はちょっとかっこ悪い。

 

 

 

 

『2019年09月TOP絵 「私ノ好きなラヂオ」。』


完成。でかいけど音はペコペコなAMラヂオを聴く少女の図。音楽にLo-Fiがあるように絵でも描きこみ過ぎないちょっとゆるいけどゆるすぎない隙きみたいなのが欲しい。

元のアイデアは7/1の日記絵のこれ。ラヂオと言うより電話っぽい。顔がぜんぜん違う(๑˙❥˙๑)

 

『趣味の油絵 鋭意製作中。』

一層目の下絵は油絵の具で描く。右の絵は油絵の具の一層目。
二層目からはテンペラでグレージング。左がテンペラの二層目。

テンペラで平塗りしてから油絵の具で調子をつけるのが一般的な混合技法だと思うんだけど、俺の場合は油絵の具のほうが形を取りやすいので一層目を油絵の具で描いてから、圧倒的に色がきれいなテンペラでグレージングを施すことが多い。
三層目からはそれこそ混合技法でまた油絵の具でグレージングしたりテンペラで起こしたり、完成するまでいろいろ悪戦苦闘することになる。

まぁ技法など出来上がったら何でもいいんだけどなっ。

BGMはこんなやつをずっと垂れ流し。

もともとオーディオでいい音を聴くよりポータブルラジオの薄っぺらい音でAMラジオを聴くのが好きだったので、最近のLo-Fiはとても肌に合う。

これにビールがあれば至福の時間。

 

 

『2019.08.31 絵日記 写真加工。』

絵の場合は単純に描くところが多いのでブサイクの方が面白いのだが、さて出来上がってみるとあまり手元に置いときたくない。やっぱり絵は、ある「イデア(理想)」を求めるもので単なる観察記録ではないな。

しかしこうやって描いてみると、確かにこの染みは消したいなとか、この鼻が少しシュッとしてたらいいかなとか、この顎はやばいやろとか思うので、女共がsnowやphotoshopで加工したくなるのもまぁ無理はないか。

あ、回線工事するのでしばらくお休みかもしれません。

 

『2019.08.29 Pixel 3 XL。』

最近携帯をPixel 3 XLに変えてからSpotifyを一日聴いてる。携帯でもPCでも聞けて月額約1,000円。米津玄師とか中村雅俊とか聴けないやつもあるので営業頑張ってください。ただ聴ける歌手は廃盤とかも網羅されてるので井上陽水コンプリートしようかと思ってたから大いに手間が省けた。洋楽に強いのでLo-Fiとか垂れ流すには最適。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

というわけで、優雅に朝飯作る。
上の2枚はOLYMPUS PEN Lite E-PL1だけど、Pixel 3 XLのカメラもなかなかきれいに撮れる。前のスマホはiphone7だったから今は高性能なのかもしれないけど、こっちのほうがはるかにいいような気がする。その上何やかやで月の支払いが3,000円ほど安くなったのでSpotifyの1,000円払ってもまだ大丈夫。全体的に反応良すぎて押し間違い多いです。

ここぞという絵は容量と相談しながらRAWで残すのだ。

それにしても人の携帯の情報ほどつまらないものはないなと書きながら思いました。

 

『2019.08.28 絵日記 夏は記憶の中に。』

「夏といえば海に行く」という行為が自分の中で無くなって久しい。

カーブの先に見え隠れする青い波!裏っ返しでプカプカ浮かぶ目に入る波間に踊り狂う陽光、落としても落としてもメンヘラ女のようにベタつく砂、浮き輪に擦れてヒリヒリチクチクのカチコチ乳首、やたら美味いイチゴ練乳かき氷、シャワーを浴びた後にふかれる涼しい夕風、そして素晴らしい夕暮れの中の彼女達!

そんな夏は、記憶の中にあるだけで今は全くリアルではない。現実は糞暑い車に乗り込むだけでスルメイカのようにシオシオのパーである。海へ繰り出すなどとんでもない話だ。

しかし記憶は純化されて、まるで夏の小箱に入った結晶と化している。振るとキラキラ透明な音を奏でて、年ごとに美しく研ぎ澄まされていく。

わざわざ今海へ行って、臭いバーベキューやら、マナーもクソもないイカレポンチやら、淀みに浮かぶペットボトルやら、砂に埋れた煙草の吸殻やら、帰りの渋滞の煽り合戦やらで、その純化された夏の結晶たちを上書きする必要は、いやいや全くない。

俺の夏はもうこれで完成しているのだ。