『2018.11.23 絵日記 女の人はハッキリ見えないほうがいい。』

我々は雑誌のグラビアやハイビジョンなんかで順光のピンバチで女性を見てるので日常的にそうだと思いがちだが、実はかなりいい加減にボーッと見てる場合が多い。薄暗かったりスモークガラス越しだったりの夜目遠目傘の内の場面がほとんどで、雑誌のように毛穴までくっきりはっきり見えることはごく稀だ。

その上近眼老眼乱視と目はどんどん悪くなってはっきり見ようにも目が言うことを聞かない。老人になると白内障とかでもっともっと見えにくくなって、ついには手術して視力を取り戻すに至る。

しかし術後はあまりにも急にクッキリハッキリ見えてしまうことに戸惑ってしまうようだ。よく見えない時は脳内で美人補正して結構いい感じで生きてたのに、急に眼の前にピンバチのシワ・シミ・毛穴が大挙して迫ってきてゲッソリしてしまうらしい。まさに「目の手術 しなきゃよかった 妻の顔」である。

『陰翳礼讃』ではないが、見えすぎると顔貌(かおかたち)よりファンデーションの粉の粒子に目が行ったりして、夢の世界から浮かび上がるような美女とは程遠い解剖学的女体を見せられるハメになるので、実は女の人はハッキリ見えないほうがいい。女の人を見るということは対象を正確に把握するのが目的ではなく、夢見心地になることが目的だからだ。

絵でいえば、ボナールくらいのボンヤリした脳みそに優しいボケ具合がちょうどいい。

 

 

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