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『小説と絵、どっちが楽か?』

兄が小説書いてるので時々話題になる。例えば文字なら「空から見る大阪の街はジオラマの様だ。」で済むところを、絵で描くとなると大阪中のビルをジオラマの様に克明に描かねばならないから大変な労力を要する。だから小説の方がはるかに楽だと兄は言う。

しかし逆に「美人」を表現するのは絵の方が楽かもしれない。「美人」を言うのに単に「彼女は美人だ。」では何も伝わらないからだ。ちなみに文才のない俺が美人を表現すると「10人中9人は股間がビンビンになりそうなとびっきりのいい女」とかになって身も蓋もない。美人の絵を描いた方が何百倍も楽ちんだ。

ちなみに天才泉鏡花先生にかかると、美人とは
「その年紀(としごろ)は二十三、四、姿はしいて満開の花の色を洗いて、清楚たる葉桜の緑浅し。色白く、鼻筋通り、眉に力みありて、眼色(めざし)にいくぶんのすごみを帯び、見るだに涼しき美人なり。」とかになる。

ここまでくると、絵で見るより文字で読んだ方が想像力が刺激されて美人の格が上がるというものだ。小説が楽、絵が楽とか言ってる時点でレベル低すぎる。